姿勢を良くする座り方トレーニング

子どもが椅子に座ると、背中が丸くなったり、足が横に出たり…気になる瞬間がありますよね。
座り方は、そのまま姿勢をつくる習慣につながります。
管理栄養士 柚希今回は、お家ですぐにできる座り方トレーニングをご紹介します。
正しい座り方の基本ポイント


座る時にまず意識したいのは次の3つです。
- 足裏がしっかり床につく
- 背すじが軽く伸びている
- お腹が潰れず、しっかりお腹がふくらむ状態で呼吸できる
足裏が浮くと、骨盤が後ろに倒れやすく猫背の姿勢になります。



我が子は足が届かず不安定だったので、踏み台を置いてみたら背すじが自然と伸びました!
椅子の高さが合わない時は、台や雑誌でも代用できます。
今日からできる「座り方トレーニング」
①足ぺったんトレーニング


椅子に座った時に、両足の裏を床にしっかりつけて支える練習です。
足裏が浮いている状態だと、姿勢が崩れやすくなります。
声かけは…
足の裏、床にぺたっと置ける?
と聞いてみると自然です。
両足が床についたら、次は背中を軽く伸ばして10秒キープ。
②タオルでお尻をサポート


折りたたんだタオルを椅子の後方に置き、浅めに座ります。
ポイントは、
- 骨盤が前を向く
- 背中が反りすぎない
ほんの少し前に倒れる感覚が目安です。
③足裏グーパー運動


座ったまま足の指をグーパー。
これは足裏のバランス力を促す運動です。
姿勢が崩れる原因は体の土台不足のことも


姿勢が崩れるのはクセだけが原因ではありません。
- 足裏の筋力不足
- もも裏が硬い
- 体幹が弱い
このあたりが弱いと、正しい姿勢が難しくなります。
お風呂後のストレッチ、外遊びで登る・走る・踏ん張る経験は、姿勢に直結します。
子どもへの自然な声かけ例
姿勢指摘は「怒られた」と受け取られがち。
行動を促す言葉がおすすめです。
足、ぺったんできたね
背中、ひょいっと伸ばせる?
上手くできたら、
「今の姿勢きれいだったね」
と褒めると定着しやすいです。
家で環境を整えるだけでも変わります


✔ 高さ調整された椅子や踏み台
✔ 座面が滑らないように薄いクッション
✔ 背中が倒れない机との距離
座りやすい環境があるだけで、意識しなくても姿勢が整いやすくなります。
まとめ
座り方は、毎日の積み重ねがそのまま姿勢につながります。
ポイントは3つ。
- 足裏を床につけて体を支える
- 背すじを軽く伸ばす
- 呼吸がしやすい余裕をお腹に残す
この3つができると、骨盤が立ち、姿勢が崩れにくくなります。
また、「足ぺったん」「背中ぴょん」などの短い合図は、子どもにも届きやすい声かけです。
そして10秒だけキープするなど、すぐ終わる設定をすると続きやすくなります。
姿勢は「一度できたら終わり」ではなく、環境と習慣で育っていくもの。
椅子や机の高さを合わせたり、踏み台を用意したりといった小さな工夫でも姿勢は変わります。



今日の食事、今日のお風呂、今日の宿題…
その毎日の中に、そっと座り方の習慣を添えてあげてくださいね。



